新型コロナウィルスの流行から、ECサイト立ち上げに関するお問い合わせや案件が非常に多く、各ECプラットフォームのメリットデメリットが知見として蓄積されてきましたので、実際に導入実績のあるECプラットフォームを中心にそれぞれの特徴などを紹介していきます。
目次
1. BASE

BASEは、初期費用・月額費用0円でネットショップを公開することができます。
HTMLを編集してデザインを編集することが可能なので、完全にオリジナルのネットショップを作成することが可能です。
BASEの長所
BASEの特徴はなんと言っても無料で手軽に始められるところです。さらに有料デザインテンプレートを使えば、自分でカスタマイズしなくても簡単にデザインが優れたネットショップを作ることができてしまいます。
さらにApps(無料・有料)を使う事でECサイトに必要な機能を選んで追加することができます。
個人で手軽にECサイトを運営したいけど資金の準備ができないという方は、まずはBASEで始めてみることをおすすめいたします。
BASEの短所
初期導入費用・月額費用が無料な分、販売手数料とクレジット決済時などに発生する決済手数料が若干割高となります。
販売手数料 | 3% |
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決済手数料 | 3.6%+40円 |
2.STORES

STORESは最短2分でネットショップが作れることで有名なショッピングカートサービスです。
シンプルな機能と分かりやすい料金システム、そして初期費用もかからないことから、手軽にはじめられるネットショップとして人気です。
実際、毎月1万以上ものショップがSTORESから誕生しています。
STORESの長所
Instagram販売連携が簡単
現在、多くのショップサイトがInstagram連携を実装しています。
Instagramと連携することで飛躍的な売り上げ増加が見込めるというデータも出ており、Instagramからショップへの流入もますます増加傾向です。
また、新規で追加したアイテムやセールなどが反映されるので、STORESでの動きをリアルタイムで発信できるのも大きなメリットといえます。
決済方法が豊富に用意されている
STORES.jpではネットショップの決済方法として、以下の決済方法が用意されています。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- PayPal
- Pay-easy
- キャリア決済
- 後払い決済
- 楽天ペイ
- 銀行振込
- 代金引換(スタンダードプランのみ)
- AmazonPay(スタンダードプランのみ)
STORESに設置されている決済方法は表に記載されている9種類。ネットショップ作成サービスの中でも決済方法の種類は豊富です。
ネットショップを利用するユーザーが、商品ページから離脱する原因、カゴ落ちの原因のひとつに「自分が希望する決済方法がなかったから」という理由があり、予め豊富な決済方法が用意されていることで、ユーザーのかご落ちを防止する事にもつながります。
充実したサポートブログ
STORES.jpでは、ネットショップ運営に関するノウハウを公開しているブログとして「STORES.jp MAGAZINE」というブログがあります。
先日リリースされて話題となったインスタグラムからのネットショップへの誘導機能についても、ブログにて紹介しています。
各テーマに沿ったブログ記事は、内容も充実していて、店舗運営ノウハウや、EC市場における動向的情報などが非常に参考になります。
STORESの短所
html編集ができない
STORESではhtml編集をおこなうことはできません。
その代わりにパーツエディターモードという、だれでも簡単にネットショップのデザインができる機能があり、バナーや動画などのパーツを自分の好きなように配置することでm自分が目指すショップに近づけることが可能です。
集客は全て自身で行う必要がある
STORESではさまざまな種類のショップが多数オープンしています。
しかし、モールのようにSTORES自体が集客してショップにお客様を呼び込むようなシステムにはなっていません。
そのためプラットフォームに頼るのではなく、自分の力で集客をすることになります。
3.カラーミーショップ

カラーミーショップは2005年から開始された国内最大級のネットショップ作成サービスとして長い歴史を持ち、中小規模の事業者から有名ブランドまで40,000万店舗以上が導入しています。
自由度と利便性・コストのバランスの良さが人気の秘密となっています。
カラーミーショップの長所
各種手続き設定を自動化できる
自分で決済プラグインを入れて設定するプラットフォームと比較すると、設定で悩んだり間違えたりするリスクを低く出来ます。
また、ECサイトの運営に必要な『特定商取引法に基づく表記』『プライバシーポリシー』ページを自動で作成できるのも特徴のひとつです。
カテゴリー以外でのアーカイブ種類が多い
同じ商品でも「おすすめ商品」「売れ筋商品」…と別のまとまりとして何度もホームページ上に露出させることができます。
また、普通の商品一覧は、商品一覧のテンプレートでしか表示できないのですが、「おすすめ商品」などは全てのテンプレートで表示させることが出来ます。
電話サポートやお問い合わせが無料
電話サポートやお問い合わせは、プランにかかわらずすべて無料で受けることが可能です。
カラーミーショップの短所
制限があり、自由なデザインのサイトが作れない
WordPress で商品登録するならカスタムフィールドを使って入力欄を無限に増やせるのですが、カラーミーショップはそこが有限なので、どこかで妥協しなければいけなくなります。
他にも別の制限が組み合わ去ることが原因で、予定通りのデザインが作成できなくなってしまうことがあります。
URLがパラメータなのでページの親子関係が作れない
カラーミーの各ページURLはパラメータで処理されていて、ディレクトリ名でURLを指定できません。
親子関係のあるページを作るときに、URLで表現することが出来ません。
4. shopify

shopifyは2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスです。
世界ではシェアNo.1を誇り、世界175ヶ国で利用されています。
Shopifyが本格的に日本に参入したのは2017年と比較的に新しく、低コストで導入が可能かつ決済手数料が低く、幅広い機能に対応しているため中小企業からの支持を集めており、新世代のEC構築プラットフォームと言っても過言ではありません。
弊社でも何件か実績があり、ECサイトの開発は主にshopifyを採用しております。
shopifyの長所
低コストで導入可能、手数料が低い
Shopifyは、3つの月額プランがあります。
- ベーシックプラン:$29(約3,045円)
- スタンダードプラン:$79(約8,295円)
- プレミアムプラン:$299 (約31,395円)
最も安いベーシックプランは月額29ドルとなっており、初期費用がかからないのがポイントです。
Shopifyはすべてのプランにおいて、商品数や画像ファイルなどの容量が無制限となっており、プランによって容量が決まる国内のASPカートとくらべて、コストを気にせず使えます。
優れたデザイン性
shopifyにはPC、スマホに対応しているレスポンシブデザインのおしゃれなテーマ(デザインテンプレートのことです)が豊富に存在し、他のASPカートと比べても差は歴然です。
かっこいい、シンプル、ナチュラルな雰囲気など、様々なデザインの方向性があり、ストアの世界観や好みのデザインに合わせてテーマを選ぶことができます。

2021年4月現在、shopifyテーマストアには無料・有料含め100種類以上のテーマがあり、お好きなテンプレートを購入・使用することができます。
高い機能拡張性
オリジナルの機能だけでもECサイトをスタートできますが、さらにShopfyには「アプリ」という拡張機能があります。
shopify app storeには2,000種類以上の無料・有料アプリが存在し、「外部ツール連携」「メール、検索対策」「SNSマーケティング」「在庫管理」「配送手配」「送付状印刷」など、それぞれのECサイトに合った機能を選べます。
アプリを組み合わせることで、より効率的にショップ運営ができるようになります。
shopifyの短所
- 日本語の情報が少ない
- サポート体制が弱い
- 複雑なカスタムにはHTMLやCSSの知識が必要
Shopifyはカナダの会社であることから他の
さらにまだ日本語のサポート体制に不安が残ります。問い合わせやサポート内容によっては、返答までに2~3日かかることもあるようです。
また、カスタマイズによっては、HTMLやCSSが必要な場合もあります。
カスタマイズできる幅が非常に広いため、基本的にはHTMLなどの知識が無くてもECサイトを構築できますが、独自デザインのサイトに仕上げるためにはHTMLやCSSなどを活用する必要性がでてきます。
まとめ
以上、4つのショッピングカートASPを簡単に紹介いたしました。
実際には、予想売上規模・ターゲット種別・商品種別などを考慮してどのASPを導入するかの判断が必要になると思います。
スティーク株式会社ではお客様の現状や実現したい事を踏まえて、ECサイト導入のお手伝いをさせていただいております。
ECサイトの導入に悩まれている方や、ECサイトについての相談事は是非お気軽にお問い合わせください。